開催中の
ZAIM FESTA 2009へ。
ZAIM FESTA は、
ZAIMに活動拠点を持つ33組のアーティストや団体がスタジオやアトリエを一般公開し、
日頃の活動の成果を発表するフェスティバル。
数年前、スパイラルで作品を見て心掴まれてから大好きな
フランシス真悟のアトリエも公開される ということで、
覗きに行くことに。
壁一面に貼られた真っ白のキャンパスに
淡く気持ちよい色が まっすぐ続くラインのような絵。
規則があるようで無いような線の重なりで描かれたその絵は、
波を思わせるような繰り返し。
どこまでも果てしなく続いていきそう。
でも気付けば またこの始まりの場所に戻ってきそうでもある。
海岸から波に乗った漂流物が
必ずまたどこかの海岸に辿り着くように。
始まりと終わりの共通。
いつまでも見ていたい作品。
中庭の
ZAIM CAFEでコーヒーを一杯頂いて 休憩。
このカフェ、数年前に
チャンチキトルネエドのライブで来て以来。
剥きだしの壁に囲まれた広い不思議な空間に
味のあるソファーやテーブル。
カフェ、というよりはセットの中にいるような 素敵な空間。
ZAIMに戻って 他のアトリエも覗くことに。
思いがけなく出会った もう一つの作品。
これも思わずずっとその空間にいたくなる程 魅かれた。
足立喜一朗 「シャングリラ」
「シャングリラ」=”理想郷”
私達の求める理想郷とはいったい何なのでしょうか。
またそれはどのようにして私たちの心を
満たしてくれるのでしょうか。
一つの可能性として、街に住む私達は緑に囲まれることを
望んでいるのかもしれません。
またそれは森や草原のようなものではなく
人工の力で制御された植物で
心を満たそうとするのではないでしょうか。
例えば観葉植物を部屋に置くように。
しかしそれで心が満たされるのであれば
誰がそれを非難できるのでしょう。
私たちはたとえそれが見せかけの楽園だと理解していても
それを受け入れるのではないでしょうか。
(Kiichiro Adachi "Shangri-La"
より)
「エコ」「ロハス」という単語が錯乱して流行と化している世の中で
共感と共に感じる矛盾や違和感。
日々 自分の中に現れるその違和感が
そのまま作品として表現されたものが 目の前に現れた。
それを見ると なんだか心が全開にされたようで
とても気持ち良くて 嬉しかった。
素敵な作品に出逢えて よかった。
頭の中が洗われた一日。