水道の音が聞こえる静かな部屋で 食器洗いをしていたら、
キッチンの横の大きな窓から入ってきた
ちょうどよい温度と量のそよ風に ふーっと心が落ち着く。
食器から ぴしゃっと跳ねた水が
手首にあたって こそばゆい。
そんな何でも無い日常の一コマに
ふと小さな幸せを感じた。
お茶をいれて茶柱がたっていた時のように
「あ、幸せ」 と感じる瞬間は、
日常の繰り返しの中にぽつぽつとある。
常にアンダンテのようなゆっくりとした生活が出来ない時は、
「humoresque」のように
小さな休符の数を多めに 合間合間の幸せを感じよう。
梅雨入り直前の土曜日の昼。
Dvorak "Humoresque"