商店街を散歩中の
ビーグルと、その飼い主の50歳ぐらいの男性。
5歩進んでは止まって、ぼーっとたそがれるビーグル。
また5歩進んでは、座り込んで
飼い主になでてもらいたいアピールで首を上げる。
また5歩進んでは、止まって目を細めてたそがれる。
飼い主がなでると、気が緩んでまた座り込む。
やっと腰を上げたとおもったら、
またぼーっとどこかを見ている。
10分でほんの数メートルしか進まない
そんなマイペースなビーグルと、
それを愛しく優しい目でじっと見て
そのペースに合わせて歩く飼い主の散歩。
喫茶店の窓から見えた そのゆったりとした散歩から
二人の間に見える信頼と、
お互いのペースを熟知した年月を感じた。
こうやって お互いのペースを大切にし、
年を重ねるごとに、それを少しずつ愛しく思える関係は、
とても素敵。
何気ない日常の光景に、なんだかほっと癒された。
学芸大学の商店街にて。