台所に立ちながら、母に電話。
「ねぇ あれって、お酒ちょっと入れてる?」
「そうそう、お酒もちょっとだけね」
母の料理の味を思い出し、
調味料の分量やかくし味を確認する為の電話で
ほんの数秒で終わるような要件。
でも、ついついそのままお互いの近況を話して
結局いつも長電話になってしまう。
元気にしているか、と改まって電話すると
なんとなく照れくさいが、
料理のことを聞くタイミングでの電話は
定期的でありつつ自然。
インターネットで調べればすぐにレシピは出てくるが、
こうやって わざわざ電話して聞くことで
母の声を聞く口実が出来ることは なかなか良い。