朝 駅に着くとホームでおばあちゃんが電車を確認しようと左右行き来して掲示板や表示を見ていた。すると近くに居たお姉さんが…
「何かお探しですか??」
『あ、渋谷行きはこちらのホームですかね…』
「合ってますよ、大丈夫ですよ。もうすぐ電車も来ますよ。」
『あぁ、ありがとうございます』
とペコペコしながらも、おばあちゃんはまたすぐ分からなくなったらしく、またお姉さんのところに近付き…
『こちらの電車で渋谷に行けますか?』
「行けますよ。私も乗るので着いたら教えますよ。大丈夫ですよ」
『あぁ、どうもありがとうございます』
何て優しい方。その上、お姉さんの一言一言がとてもしっかりしていて、安心を与えるような口調と笑顔で、凄く格好良く見えた。
電車に共に乗り、渋谷に着いておばあちゃんが下車し、改札に迎う人並みに紛れながらも電車の中にいるお姉さんに向かってずっとお礼を言っていて、お姉さんも社内から微笑んで会釈していた。
思わず私も微笑んでしまった。「何だか…素敵ですね」と言いたくなった。
デジタルになっていく日々の中で、駅の電光掲示板ですら おばあちゃんを手助け出来ない中、人と人との助け合いのアナログな瞬間に出会えた出来事。
やっぱり 時代が進化しても、人と人の繋がりは変えられません
これからもアナログな私は街に埋もれた小さなアナログを発見していこう。
《今日の演出》
街に埋もれている小さな春と小さなアナログな出来事を発見してみる。