この日を最後に改装工事に入る旧練成中学屋上で行われた
ENSEMBLES 09 「休符だらけの音楽装置」の
クロージングライブへ。
広い屋上運動場の各所に、音楽装置作品が置かれ
それぞれが静かに休符を鳴らしていた。
冬のように冷たく澄んだ空気により、その音は直線で耳に届く。
自然任せで風が吹くと微かにギターが音を鳴らしたり
規則があるようで無い音は 休符と音符が互いを期待させる。
大友良英の演奏に、カヒミ·カリィの風に消えそうな静かな歌声、
熊谷和徳の冷たく固い夜の空気を細かく切るようなタップが調和し、
ライブ中は屋外の寒さを忘れて夢中になっていた。
この場所で、この気温で、この時間帯でみれて良かった。