
旧柳下邸にて行われた展示の様子を少しだけアップします。
今回私が使わせて頂いたのは、
日本家屋に一か所だけ付け加えられたような洋室の1階と2階。
この窓から昔は海が見えた、という話を聞き
全てはそこから始まりました。
この家自体が既に私にとってはインスタレーションのようで
それをそのまま感じて頂きたく、
作品はなるべくさりげなく部屋に同化させる様にそっと配置しました。
来られた方のイマジネーションをより膨らみやすくする為に
作品には物語をつけ、その世界に入ることから始めて頂きました。
(物語は
こちらから)




普段マイナスなイメージの錆を使うことへの不安はありましたが、
空間が全て生かしてくれました。
「錆から 日本の《侘び・寂び》を感じた」 とか
「黴(かび)たら終わりだけど、同じ浸食でも錆は良いね」 とか
見て下さった方々のうち、特に高齢の方ほど
それぞれの心の温度を話して下さったり、とても嬉しかったです。
続く
※写真家・佐々木伸浩氏による写真は、追って公開致します。