続き…
海際のホテルに何件か立ち寄り(無断立入!?)、ロビーのインテリアやプールサイドなどを視察。ロビーはホテルの顔だから、何処もその“色”が出ていて興味深いし、勉強になる。
その中でも ひとけが少なく シンプルで眺めの良いテラスがあるホテルで、時間をかけてランチをする。
日々の生活では、ディナーには時間をかけても、なかなかランチをゆっくりすることが無いので、それだけでとても贅沢な気分。
大きな窓は逆光で 南国景色を切り取る額のよう。その景色がハメコミ画像に感じる程 色彩が鮮明。
テラス席の屋根に何故かシーリングファンが付いている。そのファンが回る速度と同じに 驚く程 時間がゆっくり過ぎる。椰子の木を揺らす風の音が聞こえる程の静寂さ。フォークがお皿に当たる音と、グラスの中で氷が泳ぐ音も その時間を演出してくれる。
コーヒーとキャロットケーキまでフルセットで味わい終えた後は 再び海沿いを遊歩しながら、砂浜に花で文字を作ったり、影絵をしたり、左の空から現れた飛行機を見えなくなるまで見送ったり、大きな椰子の木の真下に落ちた 葉が育ち始めたばかりの実を発見したり…。
小さい実からこんなに大きな木になるなんて…。木の親子を見て、生命を感じた。
幼い頃の ままごと気分で 回りにあるものをオモチャにして楽しむ 大のオトナ2人。周りの目線も気にせず 海と自然を堪能しました。
残念ながら曇って 表情のある夕陽は見れなかったが、広い車線を颯爽と走るオープンバスで夕風を受けながら、車道に伸びる自分達の影を見つつ 移動。
リゾート地に来てまでも 大好きなリサイクルショップに立ち寄り、他の観光客がブランドショップに向かう波と逆流し、チープなジャンクをあさる私。 現地の人の私生活を少し覗いた気分。ブリキで出来たショップバッグ型の花柄の入れ物と 手書き柄のお皿を 今回の旅の思い出の品に認定。
そして大好きなタコスを食べ、宿に戻った。
短い でも ゆっくりした旅。
チープ でも 贅沢な旅。
場所としては 過去に訪れた他の国の方が遥かに魅力的だったかも知れないが、文字通り“羽を伸ばしに”行き、気持ちを無にし 時間をゆっくり感じれた良い旅でした。
end